江ノ電に乗ったことが無かった。湘南へは車では何度となく訪れてはいるのだが江ノ電には乗ったことがないのである。
11/10、快晴。よっしゃー、江ノ電に乗るぞ~、という訳で家を出る。というのも新しいトレッキングシューズ(SALMON社製)を購入したのでそれを慣らすためにもどこかに行きたかっただけなんだけどね。横浜市営地下鉄、JRを乗り継いで藤沢駅着。江ノ電乗り場に行き1日乗車券「のりおりくん」を買う。580円。しかしなんて安直でストレートなネーミングなんでしょう(笑)ホームの雰囲気もなんとなくレトロ感があり〇。
まずは3つ目の鵠沼駅で下車。鵠沼駅を過ぎてすぐの鉄橋に趣があると聞いていたのでそちらに向かいます。行ってみてわかったのですが境川を渡るための橋なんですね。俺は以前、町田から境川沿いに自転車を走らせ江ノ島までサイクリングしたことfが何度かあります。あぁ、その時ここ通ったなぁと記憶がありました。さて鉄橋の近くまで行ってみたのですが、う~ん何の変哲もない鉄橋です。一応江ノ電が通過するまで待っていて写真をパチリとはしてみたものの、再びう~ん。情報をくれたS氏には申し訳ないのですがそんな感想でした。
さて再び鵠沼駅より江ノ電に乗車。改札口には誰もおらずフリーでホームに入れちゃいました。せっかくの「のりおりくん」をおりゃー!と振りかざして改札を通りたかったのにいささか拍子抜けです。2駅目の江ノ島駅で下車。商店街を抜けて江ノ島に向かいます。歩いていると小田急片瀬江ノ島駅からスーツ姿の若いサラリーマンが大挙して降りてきて何故か江ノ島に向かっていきます。なんなんだこのミスマッチな集団は??解せないまま江ノ島到着。

江ノ島神社へと坂を登る。会社の先輩の釣り好きAさんは江ノ島常連釣り客なので、このAさんに「江ノ島観光ポイント(?)」を前日にリサーチして地図まで書いてもらっておいたのでした。これを見ながら坂道を登っていきます。ふと地図を見ると「リス」と書いてあります。ん?リス?ちょうどこの辺だなぁと思っていると頭の上でカサカサ。見上げると、なーんとマジでリスがいるじゃないですか!このタイミングの良さにはビックリ。島の右側のルートを登りきると今度は細い階段の石段を下っていくコースになります。いくつかの階段を下っていくと青い空と海が隙間から見えてきて爽快です。さて階段を下りていくと稚児ヶ淵という岩場にでます。ここでAさんはいつも釣りをしてるんでしょう。岩場で一服し再び階段を昇って行きます。

途中の横道を入ったところに恋人の丘という、いかにもな名前の丘を発見。しかも「龍恋の鐘」という、またまたいかにもな名前の鐘があります。これを二人で鳴らすと決して別れないとのことです。思いっきり蹴っ飛ばしてきました。(←嘘です)ここには驚いた事にカップルたちの名前が銘板に刻印されとるのです。これはわざわざお金払って刻印してもらってるんですかねぇ。結婚しているであろう夫婦の名前もあれば恋人の名前を彫ってる場合もありました。まさか別れた人たちだっているでしょうに・・・。さらにこの鐘の周りのフェンスにはお約束でカギがいたるところについてます。なかには手錠をかけちゃってるツワモノがいたんで写真を撮ってきました(笑)強烈なキーだわね。

ぐるっと1周して再び鳥居まで戻ってきました。それにしても江ノ島には猫が多い。しかも寄っていってちょっかいだしても皆逃げない。悠然としたもんである。ちなみに←この猫は旅館の前に座り、道行く人々を眺めておりました。

江ノ島駅近くの「晴れる家」にて昼食にラーメンを食す。なかなかいける。ここからは江ノ電の通る路面を歩くことにしました。腰越駅を過ぎて左手の満福寺に立ち寄りました。ここは源義経が兄頼朝に鎌倉入りを拒まれ滞在した寺だそうな。(腰越状を書いた所ね。)こないだ大河ドラマでこのエピソードを見ていたので楽しめました。しかし江ノ電もすごい所を走るなぁ。浅草花やしきのジェットコースターみたいだ。

腰越から鎌倉高校前まで歩き、ドラマなどのロケ地としても有名な坂を登り、そして下る。ただの坂です。(当たり前か・・・)坂を降りていくと海が家の切れ間から海が広がっていく様は確かに素敵です。134号を歩くのも飽きてきたので海岸の砂浜を歩いたりして結局七里ガ浜駅まで歩きました。

七里ガ浜駅から一駅乗車し稲村ヶ崎駅で再び途中下車。今回はこの稲村ヶ崎公園で夕日を撮影して「ぶらり途中下車の旅」を終えようと思っていたのですが思ったより早い時間に着いてしまいました。ここでしばらく夕日待ちです。あくせく働いてる友人の大工にこの海を写メしてやりました。そっちは屋根の上で仕事かもしれんがこっちは優雅に夕日を待ってるんだぜぃと。そしたら奴の返信は「飛び込むにはまだ早い。思い留まれ!」だと。独身中年が冬の海に一人で行ったからってそりゃないだろ(笑)

江ノ島から先、ずっと歩いたりしたんでさっきまでTシャツ姿だったんですが、さすがに肌寒くなってきました。日も落ちて薄暮の江ノ島です。こういうライトダークな感じが好きかな。青空の下や赤い夕日よりこっちのが好きです。家に帰ってから気づいたんだけど←ここ温泉だったんですね。てっきりレストランの駐車場だと思ってましたよ。残念!入りたかった。それにしてもこのレストラン(サンディッシュ)、以前はメインという名前のレストランだったのに。実は学生時代に免許取りたての俺の運転で女の子とデートで入ったことがありました。
さて再び江ノ電に乗り終点の鎌倉駅へ。ここでJRに乗り換え横浜経由で帰宅。俺にとって江ノ電デビューの散策は非常に楽しかったです。稲村ヶ崎から鎌倉への4駅はスルーしてしまったので次回はそっちも散策したいですね。あと稲村ヶ崎温泉も是非。
新品のトラッキングシューズはと言えば、履き心地は良かったものの足の指がかなり痺れて"ダメージあり"でした。靴を脱いだら指が真っ白に変色してたし。靴ずれほどではないにせよ軽くヤバイ。慣れるのにちょっと時間が必要かな。